コーヒーの味の違いが分からないという方へ。これを見れば8割解決。
「コーヒーの味の違いが分からない」とボヤきながらコーヒーを飲んでいる友人を横目に、そういえば自分も最初はまったくコーヒーの味の違いが分からなかったなぁ..という事を思い出しました。
カフェやコーヒースタンドも増え、様々な種類のコーヒーが飲めるようになった今、せっかくならばコーヒーの味の違いを知って、よりコーヒーを楽しめると嬉しいですよね!
そこで今回はコーヒーの味が分からないという方に向けて、どうすればコーヒーの味の違いが分かるようになるのかを紹介したいと思います。
コーヒーの味の違いが分かるようになるには
コーヒーの味の違いが分かるようになるには、どうすれば良いのかを結論から言いますと
- どんな味や風味があるのかを知る
- 色々なコーヒーを飲んで体感する
要はコーヒーにはどんな味があるのかを知識として知り、それを体感しながら味の違いを覚えていくという流れになります。
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味覚は知覚とも言うように、味の表現方法を知らなければ、コーヒーを飲んでもその味を脳で理解することはできません。
そしてコーヒーの味を感じ取る「舌」は、筋トレと同じように、様々なコーヒーを飲むことで鍛えなければ、中々洗練されてこないのです。
では、コーヒーにはどのような味があるのでしょうか。
酸味と苦味
コーヒーには大きく、酸味と苦味という味の違いがあります。
さらに踏み込んで行くと、酸味の種類や、苦味の質などここでは語れないほどの、多様な味の違いがあるのですが、ここではざっくりと酸味と苦味について説明してみようと思います。
まずこのコーヒーの酸味と苦味というのは、コーヒー豆の焼き加減(焙煎度合い)によって、大きく左右されます。
焙煎度合いには大きく分けて、浅煎り、中煎り、深煎りという段階があり、多くの方がカフェや缶コーヒーなんかでも、目にしたことがある言葉なのかなと思います。
焙煎度合いと味の相関イメージとしては以下の通りです。
- 浅煎り → 酸味(華やかなコーヒー)
- 中煎り → 酸味と苦味のバランス型
- 深煎り → 苦み(苦いコーヒー)
このように、コーヒーを飲む前から、焙煎度合いの違いに注目することで、酸味ベースの華やかなコーヒーなのか、苦味ベースのどっしりしたコーヒーなのかというところを見分けることができます。
初めの第一歩として、まずはこの酸味と苦味の違いが分かるように、浅煎りのコーヒーと、深煎りのコーヒーを飲み比べてみると良いと思います。
焙煎度合いとコーヒーの味の違いについては、こちらの記事で詳しく説明しています。
・焙煎度合いによるコーヒーの味の違いを知れば、好みのコーヒーが見つかるかも。
コーヒーの風味は137個ある
スペシャリティコーヒーとも言ったりするのですが、最近の傾向として浅煎りの酸味ベースのコーヒーを使って、「コーヒー豆本来の味の楽しむ」というコンセプトのカフェやコーヒースタンドが増えてきており、その際の味の表現方法として137個の風味(フレーバー)が指標のひとつとして掲げられています。
それがこちら。
円の中心部では、フルーツやスパイス、チョコレートというような、大きなジャンル分けがされており、円の外側に向かうにつれて、ピーチ、シナモン、ダークチョコレートなど、より具体的な表現方法になっております。
ぶっちゃけ、これを一読するだけでも、コーヒーから伝わる味の違いはかなり分かるようになると思います。
その味の感覚が正しいかどうかは、先述した通り舌を訓練し、かつ適切な指導者のもとで、答え合わせをしなければ、中々難しいのかなと思いますが、趣味でコーヒーを楽しむ程度であれば、上記のフレーバーを意識して飲んでみるだけで、充分すぎるほど違いが見えてくると思いますよ!
上のフレーバーホイールだと、英語表記でわかりにくいため、ざっくり日本語でまとめます。
フルーツ
- 柑橘系(レモン・ライムなど)
- トロピカルフルーツ系(りんご・メロンなど)
- ベリー系(イチゴ・クランベリーなど)
- ドライフルーツ系
- 核果系(桃・梅)
チョコレート
- ダークチョコレート
- ホワイトチョコレート
- ビタースイートチョコレート
- ココアパウダー
- カカオニブ
- ベイカーズチョコレート
甘いもの&砂糖
- バニラ
- ヌガー
- ハチミツ
- バター
- クリーム
- マシュマロ
- サトウキビ
- キャラメル
- メープルシロップ
- 糖蜜
- コーラ
ナッツ
- アーモンド
- ヘーゼルナッツ
- ピーカンナッツ
- カシューナッツ
- ピーナッツ
- クルミ
穀物・シリアル
- 焼きたてパン
- 大麦
- 小麦
- ライ麦
- グラハム
- クラッカー
- グラノーラ
- 菓子パン
ロースト
- 炭
- スモーキー
- 焦がし砂糖
- トースト
スパイス
- クローブ
- カレー
- カンゾウ
- リコリス
- ナツメグ
- ショウガ
- コリアンダー
- シナモン
- コショウ
香りが強いもの
- トマト
- 乾燥トマト
- 醤油
- 肉
- レザー
植物系
- ベルガモット
- ミント
- ホップ
- 紅茶
- セージ
- エンドウマメ
- マッシュルーム
- かぼちゃ
- ピーマン
- オリーブ
- タバコ
- シダ
- 木
- 土
- 葉物野菜
花の香り
- レモングラス
- オレンジの花
- ハニージャックルジャスミン
- ラベンダー
- ローズヒップ
- ハイビスカス
中には、見たことも食べたこともない食材もあったかと思いますが、当然表現の元となる素材の味や風味のイメージができていないと、コーヒーを飲んだ時にもそのフレーバーは感じとれません。
ただ先述した通り、スペシャリティコーヒーを扱うようなプロを目指すわけでなければ、ここまで細かく味の違いを感じ取る必要もないのかなと思います。
「フルティーで華やかだねえ」とか「スパイシーなコーヒーだねえ」というような、中心部分のフレーバーが理解できるようになるだけでも、コーヒーの楽しさはかなり増してくると思います。
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嫌な酸味や雑味
美味しいコーヒーか不味いコーヒーかという判断を下す上で、大きく関わってくるのが嫌な酸味や雑味です。
嫌な酸味とは、酸化による美味しくない酸味の事や、熟していない果物のきつい酸味など、主観的に受け入れられない酸味のことを指します。
雑味とは、明確に一言で伝えるのは難しいのですが、「渋っ!」と思わず眉間にシワがよってしまうような苦味のことです。
中々どんな味かを伝えるのは難しいのですが、こちらは実際に試して体験することはできます。
嫌な酸味については、淹れたコーヒーを丸一日放置して、次の日に飲んでみてください。酸化した不味い酸味が味わえます。
雑味に関しては、状態の悪いコーヒー豆ばかりを集めて淹れてみたり、微粉のみを使って淹れてみると、比較的雑味と遭遇しやすいです。
一度怖いもの見たさでやってみるのも面白いですよ!
もれなく顔を歪みます、、。
後はとにかく飲みまくろう
ここまでで酸味と苦味、さらにはフレーバーについての知識がついたと思います。
後はひたすら、多様なコーヒーを上記の味の違いを意識しながら飲んでみてください。
その際にオススメなのは、最初は少し高くても良質なコーヒーをたくさん飲むことです。
そうすることで、酸味や苦味の違いだけでなく、美味しい・不味いもなんとなく分かるようになってくると思います。
たまに量販店で売ってある安いコーヒー豆で飲んだりすると、驚くほど味の違いが実感できますよ!
そしてコーヒーを飲んだ際に、どんな味が感じられたかを、頭の中で良いので、明確に言葉にして表現しましょう。
※レモンっぽい柑橘系の風味が広がった等
しっかり言葉にすることで、明確に頭の中に味がインプットできると思います!
コーヒーの味の違いが分かるようになって、さらにコーヒーライフを楽しみましょう!!
特徴別にコーヒー豆をまとめたので、味の違いを試してみてね。