蔵前カフェ/自家焙煎のチョコレートとコーヒーが味わえる「蕪木」に行ってきたよ。

自家焙煎でチョコレートとコーヒーを作っているという蔵前のカフェ「蕪木」。読み方は(カブキ)
コーヒー豆を焙煎から作ることは知っていましたが、チョコレートにも焙煎があるんだねえ。知らなかった。

実は、以前、蔵前に訪れた時にも、「蕪木」に足を運んだことがあったのですが、席が空いておらず断念してしまったのです。
今回は友人とリベンジマッチのつもりで、蕪木にやってきたのですが、「1000円もかからずに、こんな至福の時間を味わっていいのだろうか」と素直に思う。

コーヒーとチョコレートの組み合わせ。ちょっと癖になりそう。

蔵前駅から蕪木へ。

蔵前駅から15分ほど歩くと蕪木に着きます。
地味に歩きますが、蔵前のかすかに残る昭和感や、雑貨や陶器のお店もちらほらあるので、お散歩感覚で歩くと楽しいです。

この鮮やかな建物に突き当たって左に行くと蕪木があります。

外観は、一見するとお店とはわかりづらいですが、無駄のない洗練された店構えのように感じます。不思議な小説の物語に出てきそう。

高尚な扉のため、入るのに少し勇気がいるかもしれませんが、勇気を出して扉を開けてみると、素敵な店員さんが静かに迎えてくれます。

ビターで大人な空間

店内に入ると、深いコーヒーの香りが漂ってきます。
奥には大きな焙煎機。

店内を見渡すと、空間づくりへの細かいこだわりが随所から感じられます。

静かに存在感のある花瓶に、添えられる一本の花。

小さな傘に覆われた電球。

お店の奥では、女性の店員さんが灯の下でハンドピックをしていました。
コーヒー豆の擦れる音もなんだか心地良い。

ビターで大人な雰囲気のある店内ですが、窓際にはアイボリーのリネン布がかかっていたりと、どこか柔らかさも感じられる空間です。

素敵な空間故に写真に納めたかったのですが、店内では提供されたコーヒー以外の写真撮影は禁止とのことでした。
その代わりなのか、上でも引用させていただきましたが、蕪木さんのインスタグラムが素敵すぎるので、是非チェックしてみてください。

店内では私語禁止というルールはないようですが、あまり人との会話をメインでおこなうような空間ではないのかなという印象です。(ちなみに3人以上での来店はお断りされているようです)
その分静かに美味しいコーヒーが味わえるのが魅力かなと思います。

チョコレートとコーヒーの組み合わせにとろける。

コーヒーは中深煎り〜深煎りのブレンドが3種と、モカのストレートが2種、その他カフェオレからアイリッシュコーヒー(コーヒーとウイスキーのカクテル)など、珍しいメニューもありました。

僕も友人も中深煎りのオリザというブレンドを注文。

付け合わせのチョコレートも4種類から選べるのですが、中深煎りのコーヒーということだったので、果実感があり華やかな余韻を楽しめるというチョコレートをオススメしてもらいました。

深煎りのコーヒーの場合だと、香りの強い濃厚なチョコレートが合うのだとか。

コーヒーは自家焙煎のコーヒー豆をネルで丁寧にドリップしていただけます。
抽出前にもコーヒー豆をハンドピック(形の悪い豆を取り除く作業)する姿がみえ、一杯のコーヒーにかける丁寧さが垣間見えました。

そしてチョコレートも自家焙煎。
僕は自家焙煎のチョコレートというものを意識して食べたことがなかったので、純粋に楽しみ。

「ごゆっくりしていってください」と優しく声をかけていただき、コーヒーとチョコレートが運ばれてきました。

コーヒーを口につけると、柑橘系の華やかさが優しく感じられ、後に甘みが口の中いっぱいに広がりました。
美味しい。

続いてチョコレート。
チョコレートには華やかでキレのある酸味が感じられました。
こちらも美味しい。

コーヒーと合わせて飲むとどうだろう。
そう思って、かすかに口の中にチョコレートの香りが残るなか、コーヒーを一口。

お、お、お、美味しいいいいい。

チョコレートを食べたことで、コーヒーの苦味が消え、口の中でスーッと溶けて行くような感覚があり、コーヒーの芳醇な甘さから、絹のようにまろやかな甘みに変わったように感じました。

純粋にチョコレートとコーヒーの親和性に感動。

これは深煎りのコーヒーと深煎りに合うチョコレートの組み合わせも是非試したい。。

そして何よりも恐ろしいのが、ブレンドコーヒーが650円、チョコレートが200円の計850円で、ここまで満足感の得られる一杯を味わえるところだと思います。

ここまでコーヒーとチョコレートにこだわり抜いた雫のような一杯を、1000円以下で味わえるのは、本当にすごいことだと思います。

是非コーヒーが好きな方、チョコレートが好きな方は、遠方からでも足を運んでみてはいかがでしょうか。
蔵前アツいぜ。

ちなみにオーナーの蕪木祐介さんは「チョコレートの手引き」という本も書かれているようなので、気になった方は読んでみてはいかがでしょうか。

蕪木 詳細情報

蕪木 店舗情報住所:東京都台東区鳥越1-15-7
蔵前駅から徒歩15分ほど
営業時間:[月・火・木・金]13:00~20:00(L.O.19:30)
     [土・日・祝]11:00~20:00(L.O.19:30)
定休日:水曜
席数:9席(カウンター6席)
wi-fi,電源:なし
喫煙:不可
HP:http://kabukiyusuke.com/

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