コーヒードリップポットの選び方。種類や特徴、オススメのコーヒードリップポットもご紹介。

ハンドドリップでコーヒーを淹れる際、コーヒー専用のコーヒードリップポットを使うことで、より美味しいコーヒーが淹れやすくなります。

コーヒードリップポットにも多くの種類があり、それぞれに多様な個性がありますので、今回はコーヒードリップポットの種類や特徴、選び方からオススメのコーヒーポットのご紹介もできればと思います。

そもそもコーヒーポットがオススメな理由

美味しいコーヒーを淹れるには、ドリッパーの中心に「の」の字を書くように、ゆっくりとお湯を注ぐことが基本の抽出と言われています。このゆっくり「の」の字に注ぐためには、お湯の太さや湯量をコントロールできるものでなければなりません。

コーヒードリップポットは、基本的にお湯の注ぎ口が細くなっており、お湯の太さや湯量、注ぐ位置などが、コントロールしやすい作りになっています。

ご家庭にあるケトルやヤカンでもハンドドリップは可能なのですが、勢いよく注いでしまうと、雑味やエグ味がでる原因となってしまうため、きちんとコーヒードリップポットを使う事をオススメします。

コーヒードリップポットの種類

選び方をお伝えする前に、まずはコーヒーポットの種類をご紹介したいと思います。(選び方が早く知りたい方は下へGO!)

コーヒーポットの種類を大きく分類していくと、「注ぎ口の形状」「素材」「沸かし方」に違いがみられます。
それぞれ詳しく説明していきます。

コーヒーポットの注ぎ口の形状の違い

以下の写真の通り、根元から注ぎ口まで一定の細さを保ったタイプと、根元が太いタイプがあります。

根元から注ぎ口までが細いコーヒーポットの特徴誰でも細いお湯を一定に注ぎやすい作りになっており、コントロールもしやすいため、初心者にオススメ。

根元が太いコーヒーポットの特徴慣れるまでは少しコントロールが難しいですが、細いお湯は勿論、大量のお湯を一気に注ぐこともできるため、抽出のバリエーションが増えます。

コーヒーポットの素材の違い

コーヒーポットの素材には主に、ステンレス製、琺瑯製、銅製のものがあります。
それぞれの素材によって主に扱いやすさ、熱伝導と保温性に違いが出てきます。

ステンレス製ステンレス製のコーヒーポットの一番の特徴は、価格の安さと、落としても割れない耐久性にあります。手入れもしやすくコーヒーポットのスタンダード的な存在と言えます。ただ薄いステンレスの場合は保温性はあまりよくありません。
琺瑯(ほうろう)製琺瑯製のコーヒーポットの特徴は、なんといっても保温力の高さにあります。一度に3〜4杯のコーヒーを入れる方にオススメです。また、デザイン性が優れたものが多く、カラーバリエーションも豊富です。ただ落とすと割れてしまう事があったり、温度変化によって割れてしまうなど、若干の扱いづらさには注意が必要です。
銅製銅製のコーヒーポットは熱伝導率がよいため、お湯を沸かす時間が短く、保温性も良いです。しかし落とすと凹んでしまったり、お手入れが大変なところがあるので、その点は注意が必要です。

沸かし方の違い

沸かし方については主に、直火、IH、ケトル式の3つの違いがあります。
どれが良いというのは一概には言えませんが、ご自身の環境に合わせてケトルを選ぶようにしましょう。

私はポットの底が焦げ付くのが嫌なため、直接沸かさずに一般的なケトルでお湯を沸かしてから、コーヒーポットに注ぐようにしているのですが、そういったことが手間に感じる方は、ケトル型のコーヒーポットを選ぶと良いかもしれません。

コーヒードリップポットの選び方(ポイント)

それではここまでの違いを踏まえた上で、コーヒーポットの選び方をまとめたいと思います。

コーヒーポットの選ぶポイント
  • 注ぎ口(お湯を注ぐ際のコントロール性に違い)
  • 扱いやすさ(取手の持ちやすさ、手入れのしやすさ)
  • 保温性(3~4杯入れる場合)
  • 容量(3〜4杯入れる場合は1Lのものがオススメ)
  • 直火OKか?IH対応か?ケトル式か?
  • デザイン
  • 価格(ステンレス<<琺瑯<<銅)

初心者にはどんなコーヒーポットがオススメ?

初心者の方であれば、簡単に細いお湯を一定に注ぐことができる、細口タイプのコーヒーポットがオススメです。また最初は扱いやすく安価で手に入るステンレス製のものを選ぶのがいいかもしれませんね。

コーヒーポットを直接火にかけてお湯を沸かす場合は、持ち手がステンレス製、琺瑯(ほうろう)製、銅製の場合は熱くなってしまうため、持ち手が木や樹脂で加工されたものを選ぶと扱いやすいです。

中級者向きのコーヒーポット

中級者の方は、抽出の幅が広がる根元が太いコーヒーポットを使ってみてはいかがでしょうか。点滴ドリップで濃厚なコーヒーに仕上げたり、湯量を増やしてあっさりめのコーヒーにしたりと、好みのコーヒーに合わせて楽しめます。

また、ほかにも設定した温度のお湯を沸かしてくれるコーヒーポットや、温度を保って保温してくれるものなど、機能性にとても優れたコーヒーポットもあります。

人気のコーヒードリップポットをご紹介

ステンレス製の人気コーヒードリップポット

HARIO(ハリオ)VKF-120-HSV親指を置くスペースがあったりと持ちやすく、なによりも軽いため、とても扱いやすいと評判のコーヒードリップポットです。
カリタ 細口ポットカリタの細口ポットは価格も安くシンプルなデザインのため、長く人気の商品となっています。
BONMAC ドリップポット新潟県燕三条の職人がこだわりを持って作るコーヒーポットです。注ぎ口の先端が波打つような形状をしており、お湯のコントロール性が高い作りになっています。機能性、デザイン性ともに優れたポットと言えます。
コーヒードリップポット 雫こちらのコーヒーポットは「雫」という名前の通り、雫を落とすように注ぐことができる、いわゆる点滴ドリップがとても簡単にできるコーヒーポットです。もちろん細いお湯を一定に注ぐこともできますので、初心者にも上級者にもオススメと言えます。

琺瑯(ほうろう)製の人気コーヒードリップポット

月兎印 スリムポットこちらも大変人気の定番コーヒーポットです。価格も安く、カラーバリエーションも豊富で可愛いデザインということで多くの方が使われています。勿論注ぎやすさもばっちりです。IHには対応していないので注意
kaico カイコ コーヒーポット シンプルでどこか柔らかい気持ちになるデザインが個人的に大好きです。もちろん見た目だけでなく、ハンドドリップチャンピオンも使用するきちんとしたコーヒーポットで、注ぎ口が三角形になっているなど、注ぎやすさにもこだわっています。また琺瑯製ですがIHにも対応しています。
野田琺瑯 ドリップポット ANB-1.2P琺瑯と言えば野田琺瑯という印象ですが、もちろんコーヒーポットも揃っております。こちらは「どのアングルから見ても美しい」がコンセプトとして作られており、注ぎ口も程よく細く注ぎやすい作りになっています。

銅製の人気コーヒードリップポット

カリタ コーヒーポット 銅こちらも不屈の人気コーヒーポットの一つです。喫茶店などに置いてあるのを見かける方も多いのではないでしょうか。少し手入れに気を使うところはありますが、使っていくうちに味がでてくるのも楽しみのひとつですね。
カリタ コーヒーポット 900ml 銅クラシックなデザインが特徴で根強い人気を持つコーヒーポットです。側面の持ち手とフタの取っ手も銅製のため、熱くて持てなくなるという所には注意が必要ですが、細く狙い通りにお湯が注げると評判です。

電気ケトル式のコーヒードリップポット

山善 電気ケトル 0.8L (温度設定機能/保温機能/空焚き防止機能) YKG-C800-E(B)
山善 電気ケトル 0.8L (温度設定機能/保温機能/空焚き防止機能) YKG-C800-E(B)こちらはなんと狙った温度でお湯を沸かすことができ、かつ保温機能や空焚き防止機能なども揃っている機能性・デザイン性を兼ね備えたコーヒーポットです。注ぎ口も細くなっているため、ハンドドリップにも適しています。
ハリオ V60 温度調整付き パワーケトル ヴォーノ EVKT-80HSVこちらも温度設定機能に15分間の保温、空焚き防止など機能性の高いコーヒーポットです。他のものと比べてお湯が早く沸くと評判です。また、ハリオから登場した電気ポットという点も人気のポイントです。

おわりに

いかがだったでしょうか。

色々なコーヒドリップポットがありましたが、ご自身にあうコーヒーポットがどんなものなのか、選ぶ際の手助けになれば嬉しいです。

上手に注げるようになると、ハンドドリップが100倍楽しくなりますので、読者様が素敵なコーヒーポットに出会える事を願っております。

それでは。

コーヒー初心者の方はこちらの記事も参考にしてみてください。
・美味しいコーヒーの淹れ方【ハンドドリップ編】
・コーヒーミルの選び方。自分にあったミルを見つけよう。
・コーヒードリッパーの選び方。種類や特徴、オススメのドリッパーもご紹介。
・コーヒーを淹れるのに必要な道具。定番商品の紹介も【ハンドドリップ準備編】

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